2013年12月1日日曜日

"Do It Yourself "の継承

引っ越しにあたり、工具類が家で余っていれば欲しいのだけど、と父に相談。「いらんのはないけど、使っていない、ホームセンタで買ったやつならあげるよ」ということで、コーナンのスパナのセットをもらいました。父の使い続けている工具は、あまり気にしたことがなかったものの、しっかりした製品が多いようです。たとえば、モンキースパナは、TOYOTA・・・などと銘打たれているもので(車整備用?)、父がいつどうやって手に入れたか判らないが、少なくとも軽く30年以上は使い続けている模様。まぁ、実際は毎日使っていた訳ではないのですが、ともかく、経年としては30年以上、ということです。しかし状態は十分で、これから100年経っても使えるのではないか、と思えるほどの品です。僕も、こういう良い品を長く使い続けて行きたいな、と思ったりします。



一方で、100均の工具にはそれ相応の用途がある、とも思っています(こういう話も森博嗣のMORI LOG ACADEMYには書かれていた気がする)。たとえば、マイナスドライバをペンキのフタを開けたりするのに、ある意味「ぞんざいに」使ってもOK、、という用途なのですが。適材適所、というのはこういうことなのかも、しれません。



僕の父は、昔からDIYが好きだったようで、棚を作ったり、燻製を作るための簡易窯を作ったり、キャンプに行ったり・・・という人でした(まだまだ存命中、念のため)。今は落ち着いてしまって、しかし、70歳以上なのにPCはレッツノートの軽いやつ(Rシリーズ)で、使用ブラウザはGoogle Chromeである。これは、僕としてはかなりの驚き、というか、この年代の人が、ここまで新しいものに拘っているのも、珍しいのではないか、と思うのです。



父を見ていてすごいな、と思うのは、とにかく「説明書をきちんと読むこと」でしょうか。新しい電化製品を買ってきて、マニュアルをふむふむと読みながら、あーだこーだとやっている。そういう姿をよく見てきたと思います。「新しいカメラ買ったで」と言って、あれこれ新機能を試して、ひとしきり愛でたら使わなくなり、僕に貸してくれたりする。そのまま1年くらいたつと、「新しいカメラ買ったで。今度のは◯◯という機能があって・・・」などと言っている。



新しいものへの好奇心、それを体験・実行しようとする姿勢、いやはや恐れ入ります・・・というものですが。父はとくに理系の人間というわけではなく(たぶん職種としては営業をやっていた)、大学で何を学んでいたのかも、話を聞いたことはない。しかし、好奇心を満たすための努力、という姿勢を身につけており、とても立派だなぁ、自分もかくあるべき、そうなれているだろうか?と問い続ける日々です。

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